すべての動作が問題ないかまではまだ確認していないので、とりあえずログインできるところまでの話とはなるんですが、
をLinuxで動作させることが出来たので、そこのところをまとめておきます。
LinuxからclusterのVRモードの起動を初めて成功させた時のスクリーンショット
実現した環境
今回、LinuxでclusterのVRモードでの起動を成功させた環境は下記の通りです:
- Linux Distro - NixOS
- Proton - Proton-GE-rtsp
- VRヘッドセット - Pico 4 Ultra
- VRランタイム - WiVRn
またclusterはSteam経由で起動していて、Steamの外部VRゲームとして登録しています。
前提となる条件
- Steamが導入されていること
- WiVRnでSteamのVRゲームをプレイできる環境が整っていること
- Steamの互換レイヤーとして
Proton-GE-rtspが導入されていること - umu-launcherが導入されていること
実現までのおおまかな流れ
umu-runでcluster用のWine Prefixを作る- Wine Prefixにclusterをインストールする
- 作成したWine PrefixをSteamのVRゲームとして登録する
- Steamからclusterを起動し、そこからVRモードを起動する
詳細
1. umu-run でcluster用のWine Prefixを作る
最初にumu-runでcluster用のWine Prefixを作成します。
Wine Prefixを作成するために Proton-GE-rtsp を用いるので、Proton-GE-rtsp の導入は先に行ってください。
Proton-GE-rtsp が導入された状態で、次のようなコマンドを打ち、Wine Prefixを作成します:
# まずWine Prefixのパスを決める # 今回の場合では `~/Applications/Wine/Cluster` とする $ export WINEPREFIX=$HOME/Applications/Wine/Cluster # 次に `PROTONPATH` で `Proton-GE-rtsp` のパスを指定する # 通常の場合、下記のディレクトリ以下にProtonのランタイムがあるのでそこを指定する # - `~/.local/share/Steam/steamapps/common/<PATH TO PROTON>` # ただし私の環境の場合、NixOSを利用している都合上、諸々が特殊になっているため、 # 今回の場合 `/etc/static/compatibilitytools.d/Proton-GE-rtsp` を利用する $ export PROTONPATH=/etc/static/compatibilitytools.d/Proton-GE-rtsp # 上記の条件が揃ったところで、下記のコマンドでWine Prefixを作成させる # なおこの際に起動した `explorer` は特に何もせずに閉じる $ umu-run explorer # `winetricks` を使って `corefonts` と `fakejapanese` を導入する # これらの実行が無かった場合、日本語フォントの表示などに支障が出る場合もあるので先にやっておく $ umu-run winetricks corefonts fakejapanese
2. clusterをインストールする
# まずclusterのインストーラーである `cluster_win.exe` は事前にダウンロードしておく # 前節の `WINEPREFIX` と `PROTONPATH` を定義したままで `umu-run` を使い # clusterのインストールを完了させる $ umu-run ~/Downloads/cluster_win.exe
3. 作成したWine PrefixをSteamVR用ゲームとしてSteamに登録する
まずSteamの画面左下にある ゲームを追加 から 非Steamゲームの追加をクリックし、cluster.exe をゲームとして追加します。
今回の場合、Wine Prefixには ~/Applications/Wine/Cluster を用いているため、ショートカットペインの リンク先 のパスは下記のようになります:
"/home/nyarla/Applications/Wine/Cluster/drive_c/Program Files (x86)/cluster/cluster.exe"
※ nyarla は私のusernameなので、他の方は各自読み替えてください。
この際、Steam側のプロパティ画面側では " でパスが囲ってある必要があり、これがないとパスが途中で分割されてしまうので気を付ける必要があります。
次に 作業フォルダー についてはWine Prefixのrootである、
/home/nyarla/Applications/Wine/Cluster
にしておきます。
※ なおWine Prefixのパスにスペースなどがある場合、これもまた " で囲う必要があるはずです。
また 起動オプション には下記の環境変数を指定しておく必要があります:
WINEPREFIX=$HOME/Applications/Wine/Cluster PRESSURE_VESSEL_IMPORT_OPENXR_1_RUNTIMES=1 %command%
最後に VRライブラリに入れる を有効にして、互換性 ペインの 特定のSteam Play互換ツールの使用を強制する にチェックを入れ、Proton-GE-rtsp を指定します。
4. 最後に動作を確認する
まずclusterが正しく起動するかどうかを、デスクトップモードで確認します。また、この際にログインを行なっておきます。
デスクトップでログインできた場合、チュートリアルの最初の場面だとこういう画面になるはずです:
Linuxでclusterをデスクトップモードで起動している様子のスクリーンショット
次に、一旦clusterを終了させ、WiVRnを起動した状態でclusterを起動し、VRで入るをクリックすれば、VRヘッドセットの画面が白くなったのち、下記のような画面へログインできます:
以上
この記事を書いている段階ではチュートリアルなども済ませてはいないため、それ以上の検証はできていませんが、上記手順でLinuxからclusterをVRモードで起動してログインすることへ成功しています。
ただし、clusterの今後のアップデートによっては動かなくなる可能性もありますし、VRChatで見られたようなAVProの問題と同じようなことが起きないとも限らないので、不具合などがあっても、その辺りは自己責任でプレイしてください。
こちらからは以上です。

